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こんにちは、デフィー参拾肆号です。
スマートコントラクトのセキュリティ対策としてAuditによる監査を行うことでブロックチェーン全体のセキュリティ向上に繋がります。
現在は数多くのAuditサービスが提供されており、サービスが多様化している昨今、いざ監査をする時にどこに注意し、どのように選定するか悩む方は多いと思います。
今回はブロックチェーンの監査をする時に注意するべきポイントを解説していきます。
目次
監査を実施する際の課題
ブロックチェーンは暗号化されており、P2Pネットワークによる分散化、コンセンサスアルゴリズムによる正当性の確保によりセキュリティは高いと言われています。
しかし、ブロックチェーン上で動作するスマートコントラストにおけるコードの脆弱性やバグ、ハッカーによる悪質な攻撃など被害は増加の一途を辿っています。
これらを回避すべくAuditサービスによる監査を実施することが重要ですが、以下のような課題も挙げられます。
- 技術的課題
- 人的課題
まずは監査における課題について以下で解説します。
監査における技術的課題
監査における技術的な課題は、コードの脆弱性や複雑なアルゴリズムの解析などが挙げられます。
監査を行う際は、最新のテクノロジーやツールを活用して、厳密かつ効果的な検証が求められます。
ブロックチェーンと一言に言ってもパブリック型やプライベート型、レイヤー層など様々な種類や分類に分けられます。
またブロックチェーンを構築する上で、コンセンサスアルゴリズムやスマートコントラストなど複雑かつ専門的なアーキテクチャも重要な要素として挙げられます。
このようにブロックチェーンは、複雑なシステムであり、その特性ゆえに監査作業は容易ではありません。
スマートコントラクトの複雑性や相互作用の多様性を考慮すると、監査は高度な専門知識と豊富な経験が必要です。
監査における人的課題
監査において、人的な課題として人材確保が挙げられます。
ブロックチェーンの監査を行える適切なスキルと専門知識を持った人材が不可欠です。
また、コミュニケーション能力や問題解決能力も重要となります。
プロフェッショナルな監査人の選定がセキュリティ向上につながる一つの要素となりますが、監査を行える技術者はそう多くありません。
スマートコントラストのコードは特殊なプログラミング言語もあり、プログラミングを扱えるシステムエンジニアでも取り扱いが難しいと言われています。
また監査にかかる費用については最低でも500ドル以上かかり、一般的には5,000ドル〜15,000ドルの相場観とかなりのコストがかかります。
一般的な監査時の注意点
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監査における課題を理解したところで、上記を加味した上で監査時の注意点を紹介します。
監査を行う際の注意点は主に以下のようなポイントが挙げられます。
- どのようなAuditサービスを活用するか
- いつから監査を行うべきか
- 監査はセキュリティを保証するものではない
以下で詳しく解説します。
どのようなAuditサービスを活用するか
監査を行う上でまず重要なポイントはどのような監査を行うかということです。
スマートコントラストのセキュリティ監査が主だった内容になりますが、その対象となるシステムの種類や内容、監査にかける予算や期間などはそれぞれ異なります。
監査プロセスにおける第一歩は内容把握と計画立案になるため、まずは現状把握と目的、目標を設定することが必要です。
これらの監査計画が策定された上で内容にあうAuditサービスを選定していきましょう。
他にもAuditサービスの選定には以下のような要素もポイントになります。
- 運営年数
- 運営体制
- 採用実績
- 監査費用
Auditサービスの選定にあたっては、信頼性や実績、提供するサービスの内容などで検討する必要があります。
信頼性や実績を重視するのであればセキュリティ監査企業で行うべきですが、人力での作業になるため詳細に監査する分、長い期間を要します。
一方、最近ではAIを活用したAuditツールも台頭しており、自動分析などある程度の監査を行えるため短期間での監査が可能ですが、詳細な部分の監査は困難となります。
一般的な監査とは異なるブロックチェーン特有の監査知識が必要となるため、その点にも留意しておきましょう。
いつから監査を行うべきか
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次に監査をいつから行うかについてですが、システム開発初期からセキュリティを考慮し、監査をスタートさせることが望ましいです。
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