知的財産をトークン化するStory Protocolの可能性とは?

アイキャッチ画像引用元:
https://x.com/FBTC_official

こんにちは、デフィー 弐拾壱号です。

近頃、ChatGPTやMidjourneyなどの生成AI系ツールが誕生し、生成AI系ツールで作成された多くの画像や動画が出回っています。

しかし、業界の発展と同時に知的財産(IP:Intellectual Property)の管理方法や収益化モデルが課題として挙げられています。

基本的に、人間が生成AIで作成した画像や動画の引用元を辿るのは非常に難しく、明らかにすることができません。

これはクリエイターの認知拡大や無断使用の侵害リスクが高まる問題に繋がります。

そこで本記事では、IPを管理しやすいようにプラットフォームを構築し、上記のような課題解決に取り組んでいるStory Protocolについて解説していきます。

概要や特徴に加え、具体的にどのようにして課題解決をしているのかをまとめていくため、是非最後まで読んでみてください。

Story Protocolとは


story protocol 公式HP参照

概要

Story Protocolはブロックチェーン上に構築された、知的財産(IP)を管理して収益化するためのプラットフォームです。

Story Protocolが開発するL1ブロックチェーンはEVM互換性を持ち、Cosmos SDKを使用して高い処理能力を実現させます。2022年にアメリカで設立されたこの会社は、IPをトークン化することで、IP管理に革新を起こそうとしています。

開発者やクリエイターはブロックチェーン上で自分のIP資産を作成し、追跡し、管理することが可能になります。

また、プログラム可能なIP技術を活用することでユーザーはスマートコントラクトを通じてライセンスのルールを設定することが出来ます。

これはIPを効率よく収益化することに繋がります。

加えて、Story ProtocolのProof of Creativityと呼ばれる「創造性の証明」と呼ばれる仕組みにより、悪質行為が難しい収益分配が可能となり、従来の複雑なIPプロセスを簡略化します。

プロジェクトの目的

プロジェクトの目的としては、開発者やクリエイターがブロックチェーン上で自分のIP資産を容易に管理できるようにし、前述したような課題解決をすることです。

従来のIP管理方法は、伝統的なアナログシステムを使用しており、管理が複雑で難しいとされています。

また、知的財産の侵害に対処する場合には、弁護士が必要であり費用も時間も多くかかるのが現状です。

Story Protocolはこれらの課題を解決するために日々開発に取り組んでいます。

仕組み&特徴


story protocol 公式HP参照

Proof-of-Creativity

Proof of Creativityはロイヤルティの分配を自動化し、法的交渉の必要性を減らすことでクリエイターが自分の作品をより効率よく収益化できるようにします。

クリエイターは自分のIPを「IPアセット」としてStory Networkのプロトコルに登録することができます。

各IPアセットはオンチェーンNFTで構成されるため「Azuki」や「Pudgy Penguins」のような既存のNFTと同じように捉えることもできます。

仮に今回新しくIPアセットとして登録されたものは実世界の資産のようなオフチェーンIPを表すために特別に鋳造された新しいNFTであるとも言えるでしょう。

簡単にまとめると、まずあなたのIP(画像やアニメ動画など)がオフチェーンに存在する場合、まずIPを表すNFT(ERC-721)を作成する必要があります。

このNFTをIPアセットとしてStory Protocolに登録することでIPを簡単に管理することができ、収益も自動で分配させることが可能になります。

NFTを作成することと同じであると捉えられがちですが、Story ProtocolにIPを登録することによって多くのメリットがあります。

具体的な例としては、派生作品がIPを商業的に使用できるかどうか(そしてどのくらいのコストで)など、IPに関する条件を簡単に把握することができます。また、IPをシームレスに拡張できるようなことも可能になります。

プログラム可能なIPライセンス

IPの所有者は、ライセンスによって他者に自分の作品を使用させることや、それを基に新たな作品を構築することを許可できます。

メディア業界では、これらのライセンスは一般的に非常に複雑なものであり、メディアの形式やIP所有者のニーズによって異なることが多くあります。

そのため、弁護士を必要とする程の専門的な知識や多大なリソースが必要となります。

しかし、Story Networkのプログラム可能なIPライセンスを活用することで、透明性が高く、自律的で、信頼性のあるスマートコントラクトを通じて、権利管理や取引が効率的かつ安全に行えるようになります。 

収益化モデル

Story Protocolの収益化モデルにおいてはブロックチェーンを活用するため、IPのライセンスや収益分配が自動で行われる特徴があります。

また、収益分配の自動化の仕組みを取り入れることにより、クリエイターは透明性のある方法で公平な報酬を受け取ることが出来ます。

既に、Story Protocolのプログラム可能なIPインフラストラクチャを活用しているプロジェクトも存在しています。

トークンについて


story protocol 公式HP参照

トークン概要

トークンに関する情報はま

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