【翻訳記事】USDCとEthereum直近のマージ

※本記事は「USDC and Ethereum’s Upcoming Merge」の翻訳記事です。

2018年9月のEthereum上でのUSD Coin (USDC) のローンチから、当社はエコシステムと目の当たりにしている非常に貴重な革新と密接に連携してきました。Ethereumが「The Merge」イベントに近づくにつれ、開放される将来のスケーリング機会およびネットワークのエネルギー消費量プロファイルの削減に興奮しています。USDCはEthereum上で発行される最も巨大なドル・バックのステーブルコインであり、USDCの発行者たるCircleとしては完全かつ単独にマージ後のEthereumのproof-of-stake (PoS) チェーンをサポートする予定です。

USDCは現在Ethereum上で発行される最も巨大なドル・バックのステーブルコインであるだけでなく、実際には全体の中でも最も巨大なERC-20資産であり、$45Bの市場規模 (2022年8月9日現在) を誇り、Ethereumのエコシステムに存在します。USDCはEthereumのDeFi革命において中心的な要素となってきました。L2ソリューションの普及を促進しており、Ethereumの巨大な一連の可能性に現在依拠した多岐にわたるユースケースを援助してきました。当社はEthereumにおけるUSDCに依存したエコシステム、ビジネス、開発者およびエンドユーザなどに存在する責任を理解しており、正しい選択を行うことを目指しています。

Ethereumの現在の実行レイヤとビーコン・チェーンの間にこれから起こるマージと新しいPoSコンセンサスに興奮しています。マージ後のEthereumのPoSチェーンをサポートするという決定の結果として、USDCのオンチェーン上の性能や完全に自動化された発行・償還サービスが崩壊してしまうことは意図していません。Circleのテスト環境はGoerli Ethereumテストネットに接続しており、直近のPraterとのマージを注意深く監視する予定です。Ethereumメインネットのマージ後に起こりうるチェーンの分岐の可能性について思惑があるわけではありませんが、Ethereum上での資産としてのUSDCは単一の有効な「バージョン」として唯一存在できるものであり、すでに述べたとおり、当社単独の計画としては、更新されるEthereumPoSチェーンを完全にサポートする予定です。

当社はEthereumのスケーリングロードマップの継続的な進歩に期待しています。計画されている更新は、Ethereumインフラ性能の成長と改善の鍵であるとみています。もしこれを読まれている方がEthereum上のUSDCを用いた製品開発チームであり、この対応がどのような影響があるのかについてご質問がある場合には、Ethereumのアプリケーションレイヤにおける影響についてのTim Beikoのブログポストを確認するか、当社のサポートチームに support@circle.com 宛にご連絡をお願いいたします。

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