米国内でステーキングサービス禁止のうわさ、米大手取引所コインベースCEOが発言

こんにちは!弐号です。

アメリカ国内では最大手となる仮想通貨取引所であるコインベースのCEOである Brian Armstrong 氏が2023年2月9日の早朝(日本時間)にTwitter上で「SEC(米国証券取引員会)がアメリカ国内でのステーキングサービスを禁止しようとしている」という噂を聞いた、と発言しました。

元ネタ

元ネタとなっているTwitter上の発言のスクリーンショットと、その日本語訳を掲載します。

(引用元: https://twitter.com/brian_armstrong/status/1623459203150131201)

1/ SEC(※米国証券取引委員会)はアメリカ国内での個人顧客向けの仮想通貨のステーキングを排除したいと考えているという噂を聞いています。そんなことが許されれば、アメリカにとってとんでもない道になると考えており、そうならないことを祈っております。

2/ ステーキングは、仮想通貨における本当に重要な技術革新です。これにより、ユーザーはオープンな仮想通貨ネットワークの運営に直接参加することができます。ステーキングは、スケーラビリティ、セキュリティの向上、カーボンフットプリントの削減など、多くの有益な改善をこの分野にもたらしています。

3/ ステーキングは証券ではありません。ここに優良な教材があります: https://www.paradigm.xyz/2022/10/ethereums-new-staking-model-does-not-make-eth-a-security

4/ 新しい技術をアメリカ国内で成長するよう奨励し、明確なルールがないがために阻害されないようにする必要があります。金融サービスやWeb3に関して言えば、こうした市場環境がアメリカ国内で構築されることは国家安全保障に関わる問題です。

5/ 強制的な規制はうまくいきません。これを行えば、企業が海外で事業を行うことを助長し、FTXで起こったことと同じことが起きます。

6/ 願わくば、我々は(SECと)協力して業界のための明確なルールを公表し、アメリカの技術革新と国家安全保障の利益を維持しながら消費者を保護する賢明な解決策を打ち出したいと考えています。

解説

以前より、SECはProof-of-Stake (PoS) を採用している仮想通貨については証券(セキュリティ)に該当する可能性があると警告しており、今回の噂についても以前から出ていたSECの見解に沿ったものとなっています。

巨大な仮想通貨市場の存在する米国内でステーキングが全面禁止となれば、仮想通貨産業に対してはかなりのネガティブなインパクトとなるでしょう。

特に DeFi においては Lido などのステーキングサービスの存在感は非常に大きく、こうしたステーキングサービスの活動が制限されてしまえば DeFi に対する影響も少なからずあります。

今後もSECがどのような動きを見せるのか注目していきたいと思います。

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