こんにちは!弐号です。
米国証券取引委員会 (SEC) が Binance USD (BUSD) を発行している Paxos へ法的措置を講じました。
参考記事: Breaking: Paxos facing SEC lawsuit over Binance USD — Report (Cointelegraph)
上記の記事によれば、BUSDは「投資家保護法」に違反しているとしており、30日以内に不服を提出する必要があるとのことです。
BUSD は「Binance」という名前がつきますが、これは Binance がブランド名を Paxos へ供与することにより発行されている、Paxos の所有する製品となっております。
Paxos は他にも「USDP」と呼ばれる同様なステーブルコインを発行していますが、こちらに対しても今後何らかの指摘がなされる可能性もあるでしょう。
SECは直近にも仮想通貨取引所大手の Kraken の提供するステーキングサービスを証券であるとしてサービスの停止と罰金の支払いを迫っており、今後も仮想通貨業界への規制強化の流れは加速していきそうです。
この規制強化の流れには、昨年のFTXショックの影響は大きいと思います。
いままではどちらかというと新しい産業の育成のために政府としては市場に任せるフェーズであったのが、FTX崩壊によって投資家保護を規制強化によって行っていくというフェーズに移行していくと考えられます。
今後アメリカがどのように規制と産業育成のバランスをうまく取っていくのかに注目していきたいところです。
追記
2023/02/13 17:55
Paxos が当局の要請によって新規の BUSD 発行を停止した、と Wall Streat Journal が報じました。
今後は償還業務のみを行うとしています。
2023/02/14 12:00
今回、Paxosを告発したのは「USDC」を発行するライバル企業のCircleであった、とのニュースが入りました。
Paxosが適切に資産管理をしていない、とCircleは主張しているようですが、一方でPaxosは正しく裏付け資産を持っていると主張しています。
ライバル企業同士でのやり合いであることが判明しましたが、業界内で潰し合うことで業界全体が疲弊しないか懸念されます。