Figure Marketsとは?特徴や将来性について徹底解説

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こんにちは、デフィー参拾肆号です。

CEXの利便性とDEXの透明性を組み合わせたCeDeFiは革新的な分野として一般的なユースケースとしての立ち位置を確率しつつあります。

中でもFigure Marketsは、CeDeFiに加えて分散型カストディや法規制に準拠したRWAなどを融合させた次世代のプロトコルとして注目を集めています。

今回はFigure Marketsの特徴や将来性について徹底解説します。

Figure Marketsとは

項目 詳細
プロジェクト名 Figure Markets(フィギュアマーケット)
リリース 2025年7月
TVL 約17億ドル
ネイティブトークン なし
対応ブロックチェーン Provenance(プロヴェナンス)
対応ウォレット MetaMask(メタマスク)
Walletconnect(ウォレットコネクト)など
取引手数料 なし(ネットワーク手数料はかかります)
取扱サービス スワップ
レンディング
レバレッジ取引
公式サイト https://www.figuremarkets.com

参考:Figure Markets | Buy, sell, and borrow BTC, ETH, and more
参考:Figure Markets TVL, Fees, Revenue & Volume

Figure Marketsは、フィンテック界の重鎮であり、大手オンライン融資プラットフォーム「SoFi」の共同創業者であるMike Cagney氏によって設立された次世代のDeFi(分散型金融)プラットフォームです。

Figure Marketsが誕生した背景には、従来のCEX(中央集権型取引所)が抱える構造的な欠陥への強い危機感にあります。

2022年のFTX破綻に代表されるように、ユーザーが資産の管理権を完全に取引所に委ねる中央集権型カストディは、運営側の不正や不透明な資産運用に対して無防備でした。

参考:FTX破綻からみるDeFiの重要性

一方で、既存の分散型取引所(DEX)は透明性に優れるものの、法規制への対応が不十分であり、機関投資家が参入するにはハードルが高いという課題がありました。

Mike Cagney氏はこの信頼の欠如と規制の壁を打破するため、ブロックチェーンの透明性とTradFi(伝統的金融)の厳格なコンプライアンスを融合させたCeDeFiの実現をビジョンに掲げ、Figure Marketsを立ち上げました。

Figure Marketsの究極の目標は、株式や不動産、ローンなどあらゆる金融資産をオンチェーン化し、仲介者を排除した効率的なマーケットプレイスを構築することです。

これは単なる暗号資産の取引所ではなく、ブロックチェーンを基盤とした金融のインターネット化の構築を目指す壮大なプロジェクトと言えます。

2026年5月現在、プロダクト内のTVLは約17億ドルあり、DeFiのTVLランキングでは24位に位置し、1位のLidoのTVLが約200億ドルなので比較的利用されているプロダクトです。


画像引用元:DefiLlama – DeFi Dashboard

Figure Marketsの特徴

Figure Marketsの特徴は主に3つあります。

  • 分散型カストディの採用
  • 多彩な金融商品
  • レンディングの民主化

以下で詳しく説明します。

分散型カストディの採用

従来のCEXが抱える課題にカウンターパーティ・リスクがあります。

これにより、ユーザーが預けた資産は取引所の管理下にあるため、もし取引所が倒産すれば資産は凍結されるリスクがあります。

また、秘密鍵を取引所が独占しているため、内部不正や外部からのハッキングに対しても脆弱でした。

Figure Marketsでは、この課題を解決するために金融特化型ブロックチェーンであるProvenance Blockchainを導入しています。

このネットワークの最大の特徴は、MPC(マルチパーティ計算)を活用した分散型カストディです。

これにより、ユーザーの資産はスマートコントラクト上にあり、取引を実行する瞬間だけロックが解除される仕組みで資金をコントロールすることができます。

また秘密鍵が分散管理されているため、単一障害点(その一点が故障したり攻撃される脆弱箇所)が存在しません。

そしてProvenanceは金融機関向けに最適化されているため、Ethereumなどと比較してガス代が極めて安く、高い処理能力の決済を実現しています。

多彩な金融商品

Figure Marketsが提供するサービスは、従来の取引所の枠を超え、高度な金融商品を統合したマーケットプレイスとなっています。

基盤となる取引機能においては、BTCを始めとする主要な暗号資産の現物・先物取引に加え、RWAや証券型のトークンも取り扱っています。

中でも最も画期的な商品が、SEC(米証券取引委員会)に登録済みの利回りトークン「$YLDS」です。

これは単なるステーブルコインではなく、保有しているだけで裏付け資産(米国債やリザーブ資産)から発生する収益を自動的に受け取れる利回り付きトークンです。

一般的なDeFiのVault(自動投資)のように資産を特定のコントラクトに預け入れる手間がなく、ウォレットに保持するだけで年利約4%前後のリターンを期待できるため、余剰資金の自動投資的な置き場所として極めて優秀です。

そしてこうした取引の安全性と透明性を支えるのが、上述した独自の技術スタックです。

同様の形式を採用するDEXとしてdYdXなどが挙げられますが、Figure Marketsとの違いはその法的性質にあります。

dYdXが主に暗号資産の無期限先物に特化したDEXであるのに対し、Figure Marketsは法的に裏付けられた証券をオンチェーンで扱うことを前提に設計されています。

参考:分散型取引所dYdXとは?特徴から将来的までわかりやすく解説

レンディングの民主化


画像引用元:Figure Lending: Built for modern borrowers

伝統的な金融市場におけるプライム・ブローカレッジ(レバレッジや資産管理、決済報告などを包括的に提供する金融サービス)は、ヘッジファンドなどの大口機関投資家のみが享受できる独占的な仕組みでした。

Figure MarketsのDemocratized Primeと呼ばれるレンディングサービスでは、この機能をスマートコントラクトによって一般ユーザーへ開放し、文字通りレンディングの民主化を実現しています。

この仕組みの核となるのが、独自のRWAプールです。

これは、全米最大級の住宅ローン貸付実績を持つFigure社の背景を活かし、トークン化されたHELOC(住宅ローン債権)のプ

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