DeSyn Protocolとは?特徴や将来性をわかりやすく解説

アイキャッチ画像引用元:What is DeSyn Protocol | DeSyn Protocol

こんにちは、デフィー参拾肆号です。

暗号資産の運用手段がますます増え続ける中、自分にとって最適なDeFiプロダクトを見極めるのは、かつてないほど難しくなっています。

そうした状況を受け、注目を集めているのがイールドアグリゲーターで、DeSyn Protocolはこの分野でTVLが最も多く、多くの投資家から高い評価を受けています。

今回はDeSyn Protocolの特徴や将来性を解説します。

DeSyn Protocolとは

項目 詳細
プロジェクト名 DeSyn Protocol(デシンプロトコル)
リリース 2023年12月
TVL 約15億ドル
ネイティブトークン なし
対応ブロックチェーン Ethereum(イーサリアム)
BNB Smart Chain(ビーエヌビースマートチェーン)
Arbitrum(アービトラム)
Linea(リネア)
Scroll(スクロール)
Merlin(マーリン)
CORE(コア)
Hemi(ヘミ)
Mode(モード)
zkLink Nova(ゼットケーリンクノヴァ)
BSquared Network(ビースクエアネットワーク)
Bitlayer(ビットレイヤー)
exSat(イーエックスサット)
AILayer(エーアイレイヤー)
GOAT(ゴート)
Plume(プルーム)
対応ウォレット MetaMask(メタマスク)
Walletconnect(ウォレットコネクト)
Binance Wallet(バイナンスウォレット)
OKX Wallet(オーケーエックスウォレット)
Bitverse wallet(ビットベースウォレット)
Halo wallet(ハロウォレット)
OneKey(ワンキー)
管理手数料 各流動性プールによる
取扱サービス 自動投資
イールドファーミング
公式サイト https://www.desyn.io/#/

参考:DeSyn Protocol
参考:DeSyn Protocol – DefiLlama

DeSyn Protocolは2023年12月にリリースされたDeFi(分散型金融)で、暗号資産の複雑なイールドを管理するためのイールドアグリゲーターサービスなどを提供しています。

ブロックチェーン技術の革新に伴い、DeFiの急成長により、レンディングやファーミングといった金融サービスが登場し、投資家の選択肢がかつてないほど広がりました。

しかし、このように高度化・複雑化する運用方法の中から自分に最適なものを選択することは、初心者だけでなく経験豊富な投資家にとっても非常に難しい課題となっています。

そこで注目されているのがイールドアグリゲーターと呼ばれる自動投資ツールです。

イールドアグリゲーターにより、投資家は複雑な手続きを踏まずともポートフォリオの分散やリバランス、利回りの最大化ができます。

またDeSyn Protocolはマルチチェーンに対応しており、自動複利機能を備えていることで、手間なく高い利回りを狙いたい投資家にとって、非常に魅力的な特徴もあります。

2025年7月現在、プロダクト内のTVLは約15億ドルあり、DeFiのTVLランキングでは29位に位置し、1位のAaveのTVLが約230億ドルなので中堅のプロダクトです。


画像引用元:DefiLlama – DeFi Dashboard

DeSyn Protocolの特徴

DeSyn Protocolの特徴は主に3つあります。

  • イールドアグリゲーターを展開している
  • 自動複利機能で運用できる
  • 複数のチェーンに対応している

以下で詳しく解説します。

イールドアグリゲーターを展開している

DeSyn Protocolは、先進的なイールドアグリゲーターサービスを展開している点において、他のDeFiプラットフォームと一線を画しています。

これは、ユーザーが保有するトークンを単に預けるだけで、DeSyn Protocolが資産運用を自動的に最適化してくれる仕組みです。

従来であれば、ユーザー自らが複雑なリキッドステーキングやファーミングの手順を理解し、常に市場の状況を監視しながら資産配分を調整しなければなりませんでした。

しかし、DeSyn Protocolならそうした手間をすべて代行し、運用効率を飛躍的に高めることができます。

特筆すべきは、自動リバランス機能による資産管理です。

市場の急激な値動きやボラティリティが激しい状況下でも、ユーザーのポートフォリオを最適な構成に定期的に調整し、リスクを最小限に抑えつつ収益性を維持します。

単なる利回りの追求だけでなく、リスク管理にも細心の注意を払いながら、ユーザー資産をより堅牢に守る設計がなされています。

つまり、DeSyn Protocolを利用することで、ユーザーは専門的な金融知識や複雑なオペレーションを覚えることなく、資産運用の全工程を自動化し、常に最適な利回りを目指した運用が可能になります。

このように流動性の最適化や複利運用が自動で行われるため、初心者から経験豊富な投資家まで幅広い層にとって、安全かつ効率的な資産運用の新しいスタンダードとなりうるプラットフォームです。

自動複利機能で運用できる


画像引用元:DeSyn Protocol

DeSyn Protocolは、自動複利機能を搭載している点が、他のDeFiと大きく異なります。

従来、イールドファーミングを展開するプロトコルはAPR(元本のみをそのまま運用)での収益が主流で収益を最大化しようとする場合、ユーザーは定期的に報酬を回収し、それを再び流動性プールに投入したり、ステーキングするなどの手間のかかる手続きを繰り返さなければなりませんでした。

この一連のプロセスには、報酬の管理や預け入れ、さらにはネットワークごとの取引手数料の支払い、リスク分散のための通貨ペア準備など、さまざまな作業が伴います。

しかし、DeSyn Protocolを利用すれば、ユーザーは初めにファンドと呼ばれる流動性プールに資産を預け入れるだけで、システムが自動的に収益を検知し、その都度再投資を行ってくれます。

この自動化により、時間の経過とともに複利の恩恵を最大限に享受でき、長期的な資産の増加が見込まれます。

複数のチェーンに対応している

DeSyn Protocolは、暗号資産の運用を一段と効率的かつ柔軟に行えるように複数のブロックチェーンに対応しています。

その対応範囲は広く、EthereumやBSCといった主要ブロックチェーンだけでなく、近年シェアを拡大しているレイヤー2のArbitrumやLinea、さらにGOATやPlumeといった比較的新興、あるいは規模の小さいネットワークにも対応しています。

これにより、ユーザーは自分の保有する暗号資産や投資戦略に応じて、様々なチェーン上で柔軟に資産運用を行うことが可能です。

このような幅広いチェーンやサービスへの対応力によって、ユーザーは自身の資産を一箇所で効率よく管理しながら、リスク分散や収益最大化といった高度な運用戦略も実現しやすくなっています。

DeSyn Protocolの将来性

DeSyn Protocolは成長を続けるDeFi市場やイールドアグリゲーターサービスにおいて、シンプルかつ高利回りを自動で実現できる点が評価されています。

特に流動性メカニズムの強化や多様な暗号資産、新たなネットワークとの連携が進むことで、資産効率と投資リターンの最大化により、さらなる利便性向上が期待され、ユーザーの増加や大型資本の流入も予想されます。

これにより、将来的にはより高度な分散型ファンド運用の中心的存在になる可能性があります。

さらに、直近ではBSquared NetworkやBitlayerに対応し、ポイントプログラムも行っています。

参考:DeSyn & B² BTCFi — Boost Your Stakes | by DeSynProtocol | DeSyn Protocol | Medium
参考:Epic Rewards: 500,000 $BTR Token Boxes and $500,000 $DSN Pool Up for Grabs! | by DeSynProtocol | DeSyn Protocol | Medium

今後も新しいネットワークや最新のDeFiプロトコルとの統合が進むことで、運用の選択肢や可能性はより一層拡大していくと考えられます。

DeFi分野におけるイールドアグリゲーターや新プロトコルの登場は、より多くの人々に効率的かつ直感的な資産運用の道を拓きつつあります。

今後も市場の進化とともに、多様な運用ニーズを満たすための新しいサービスや機能が現れることが期待されます。

まとめ


画像引用元:X

今回はDeSyn Protocolの特徴や将来性について解説しました。

DeSyn Protocolは先進的なイールドアグリゲーター技術によって、暗号資産を効率よく運用したい投資家にとって大きな魅力を持つDeFiプロトコルです。

マルチチェーンへの対応や複利の自動運用といった仕組みにより、個人でも高度なファンド運用が行える点はメリットです。

今後DeSyn Protocolの利用を検討している方は是非参考にしてみてください。

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