Curveが独自ステーブルコインcrvUSDのホワイトペーパーを発表

はじめに

こんにちは!デフィー壱拾参号です!

最近は気温も相場も冷え込んでおり、体と懐が寒くなりやすくなっているのでお気をつけください!

さて、そんなステーブルコインの時価総額は大幅に減少している中で、EthereumチェーンのDEXであるCurveが新しい独自ステーブルコインcrvUSDのホワイトペーパーとバックエンドのリポジトリを発表しました。

この発表を受け、CurveのガバナンストークンであるCRVは15%上昇し、先週までの落ち込みから一気に急騰しました。先週までの落ち込みの要因はCRVに大量の売り圧をかけた人物が原因なのですが、それはこちらの記事にまとまっています。
Mango Marketsの攻撃者、Curveのガバナンストークン$CRVの相場操縦に挑戦

今回はCurveの新しいステーブルコインであるcrvUSDについてご紹介します。

crvUSD概要

crvUSDはCurveが新しく発行するドル過剰担保アルゴリズム型ステーブルコインです。他の過剰担保型ステーブルコインと同様に、別の暗号通貨を担保として預け入れることでcrvUSDが利用することができる仕組みです。
他のステーブルコインと違うのは清算アルゴリズムの違いです。これまでの過剰担保型ステーブルコインは、担保の価格が下がれば、借り入れたステーブルコインは瞬時にすべて清算されてしまうという潜在的なリスクがありました。crvUSDでは清算のための新しいAMMである、LLAMMアルゴリズム(Lender-Liquidating-AMM)を導入することで、この課題を解決しようと試みています。

LLAMMってなに?

LLAMMはひとことで表現すると、レンディングシステムにAMMを統合したような新しいシステムです。ユーザーが担保となるトークン(仮にETHとします)を預け入れることでステーブルコイン(crvUSD)を借り入れることができるという点はこれまでのアルゴステーブルと同じですが、LLAMMのこれまでと違う点は、預け入れた担保が自動的にETH-crvUSDのAMMに追加されるという点です。
担保がAMMに追加されることの利点は2つあります。

LLAMMの利点その1

利点その1は、ETH-crvUSDの流動性が高まる点です。
レンディングで借り入れを行う際に、担保となるトークンの流動性の深さは非常に重要です。担保となるトークンの流動性が浅い場合、誰かが一時的にトークンの価格を押し上げ、その価格で最大限の借り入れを行うとレンディングは不良債権で溢れてしまいます。先月のMangoMarkets事件はそれが原因で、100億円を超える資金が流出しました。
詳しくはこちらの記事を参照してください。
「Mango Markets」100億円超のハッキング事件の全貌

LLAMMでは預け入れた担保が自動的にAMMに追加されるため、担保となるトークンの流動性が深くなることで、ボラティリティが減少し、借り入れた資産が生産される潜在的なリスクを低減することができます。

LLAMMの利点その2

利点その2は、AMMが

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