ImmutableXとは?特徴から将来性までわかりやすく解説

アイキャッチ画像引用元:ImmutableX Logo (altcoinsbox.com)

こんにちは、デフィー 参拾肆号です。

NFTの売買や作成ができるNFTマーケットプライスでは、アートや音楽、ゲームなど様々なデジタル資産が取り扱われており、世界中で利用されています。

中でもNFT取引のガス代が無料でEthereumのレイヤー2ソリューションを活用するImmutableXというNFTマーケットプライスがあります。

今回はImmutableXの特徴や将来性について解説していきます。

ImmutableXとは

項目 詳細
プロジェクト名 ImmutableX(イミュータブルエックス)
リリース 2022年11月
TVL 約4,100万ドル
ネイティブトークン IMX
対応ブロックチェーン Ethereum(イーサリアム)
対応ウォレット MetaMask(メタマスク)
取引手数料 2%
取扱サービス ステーキング
NFT売買
公式サイト https://www.immutable.com

参考:Immutable | Powering The Next Generation Of Web3 Games
参考:ImmutableX – DefiLlama

ImmutableXはEthereumを基盤としたNFTマーケットプレイスで、オーストラリアを拠点とするImmutable社により開発・運営されています。

Immutable社はもともとNFT取引やWeb3.0ゲームに焦点を当てており、これらのスケーラビリティ問題の解決に向けてEthereumのレイヤー2ソリューションを開発しました。

2022年11月には米国大手のゲーム小売企業であるGameStopと提携してNFTマーケットプレイスをローンチしました。

このような経緯からImmutableXは、NFT取引におけるEthereumのレイヤー2ソリューションとして、高速かつ安価にNFTを売買することが可能です。

特にこのプラットフォームでは、ガス代が無料でzk-Rollup技術を採用している特徴を持つことからゲーム、アート、音楽などのデジタルアセットを効率的に取引できる環境を提供しています。

Immutable zkEVMとの違い

ImmutableXとは別にImmutable zkEVMと呼ばれるソリューションがあります。

こちらはPolygonと提携して開発された別のレイヤー2ソリューションであり、Polygon zkEVMをベースにしているため、Ethereumのスマートコントラクトをそのまま展開できる特徴を持ちます。

ImmutableXとはスマートコントラクトの仕様が違い、柔軟性の高いゲーム開発ができます。

またImmutableXとPolygon間の資金移動を可能にするブリッジが設置されており、双方の流動性を活性化することも目指しています。

ただしImmutableXとは違い、ガス代はかかるので注意が必要です。

ImmutableXの特徴


画像引用元:Immutable | Powering The Next Generation Of Web3 Games

ImmutableXの特徴は主に3つあります。

  • zk-Rollup技術の採用
  • NFT取引のガス代が無料
  • ゲームなどの開発が容易

以下で詳しく解説します。

zk-Rollup技術の採用

ImmutableXは前述の通り、NFTに関するスケーラビリティ問題を解決することを目的としたレイヤー2ソリューションです。

Ethereumのブロックチェーン技術は処理できるトランザクション数に限りがあり、ガス代の高騰や処理速度の遅延が問題となっています。

この問題を解決できるとしてレイヤー2ブロックチェーンが注目を集めています。

レイヤー2とはレイヤー1(Ethereum)上に構築された別のネットワークであり、レイヤー1のセキュリティを継承しつつ、レイヤー2でトランザクションを処理することが可能になります。

つまり分散性やセキュリティが高い状態で、トランザクションの処理スピードを上げ、低い手数料で取引が可能になり、レイヤー1のブロックチェーンの負荷が軽減され、スケーラビリティが向上する仕組みとなっています。

参考:いまさら聞けないEthereumのスケーリング技術

ImmutableXはzk-Rollupと呼ばれるある情報の有効性をその情報自体を明らかにすることなく証明するロールアップ技術を採用しています。

ちなみにzk-Rollupsは他のレイヤー2であるzkSyncやScrollが採用していることでも有名です。

参考:ブロックチェーンのレイヤー2とは|種類や注目点、代表的なネットワークを解説

大きく括ればImmutableXもこれらと同等の機能を有しており、Ethereumの上に構築されたレイヤー2ソリューションの1つとして高速かつ効率的なトランザクション処理を実現しています。

NFT取引のガス代が無料

ImmutableXでは、処理に必要なガス代を運営側が負担する仕組みをとっているため、NFTの取引においてガス代を支払う必要がありません。

これにより、NFTの送受信や発行、トレードなどは無料で利用できます。

通常、Ethereum上でのNFT取引は10ドル程度のガス代がかかるため、これらの費用を削減することは業界に革新をもたらしています。

そしてガス代の無料化は、クリエイターや投資家にとって大きなメリットとなっています。

ただし、ImmutableXを利用する手数料として2%は支払う必要があるので注意しましょう。

ゲームなどの開発が容易


画像引用元:Immutable is Building the Next Era of Game Economies | Immutable Blog

ImmutableXはNFTやWeb3.0ゲームに特化したブロックチェーンのため、これらの開発が容易にできるよう設計されています。

ImmutableXにはRE

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