DeFiによる資産管理を効率化する「DeFi Saver」とは?

アイキャッチ画像引用元:Portfolio | DeFi Saver

こんにちは、デフィー 参拾肆号です。

資産形成の手段のひとつとしてDeFiはTVLと取引高を顕著に拡大しています。

DeFi利用者はより多くの収益を得るために複数のDeFiを利用する方が多いと思います。

資産形成を行う中で取引の管理や総合的な収益の算出などあらゆるプロトコルを一括で管理できるDeFi Saverが注目を集めています。

今回はDeFi Saverの特徴や将来性について解説していきます。

DeFi Saverとは

項目 詳細
プロジェクト名 DeFi Saver(ディーファイセイバー)
リリース 2020年12月
TVL 約2.7億ドル
ネイティブトークン なし
対応ブロックチェーン Ethereum(イーサリアム)
Arbitrum(アービトラム)
Optimism(オプティミズム)
Bace(ベース)
対応ウォレット MetaMask(メタマスク)
CoinbaseWallet(コインベースウォレット)
Walletconnect(ウォレットコネクト)
Ledger(レジャー)
Rainbow Wallet(レインボーウォレット)
Trust Wallet(トラストウォレット)
Rabby(ラビー)
Frame(フレーム)
Trezor(トレザー)
GridPlus(グリッドプラス)
取引手数料 0.09%~0.25%
取扱サービス スワップ
ファーミング
担保付き債務ポジション
レンディング
ブリッジ自動投資
公式サイト https://defisaver.com

参考:DeFi Saver
参考:DeFi Saver – DefiLlama

DeFi Saverは2020年12月にローンチされ、複数のDeFi(分散型金融)プロトコルの管理を一元化・効率化するサービスを提供しています。

様々なプロジェクトと提携しており、それぞれのDeFiを利用して資産を自動的に最適化し、最大限の収益を得ることを支援しています。

もともとMakerDAOのCDPオートメーション(CDPを一定の比率に保つ機能)としてリリースされ、CDPにおける精算リスクを保護したり、市場の変化に応じてレバレッジをかけ、収益の効率化を図るサービスを提供することが注目を集めました。

今ではさらに下記のようなプロトコルやツールを使用することで、ユーザーは煩雑な取引手続きや資産の移動を一括で管理することができます。

対応しているプロトコル 利用できるツール
Aave
Liquity
Morpho
Spark
Compound
MakerDAO
Curve Finance
Chicken Bonds
Reflexer
yearn.finance
Convex Finance
Lido Finance
Uniswap
0x
1inch Network
Paraswap
Kyberswap
Balancer
Lending & borrowing
Advanced decentralized exchange
Leverage management
Loan shifter
DFS Automation
Recipe Creator

上記のプロトコルを統合していることで1つのインターフェースで操作することが可能となり、上記のツールを利用することで資産管理が一元化できます。

つまり、複数のDeFiで取引や運用を行うと継続的なモニタリングや調整が必要ですが、DeFi Saverを使用することで、これらの作業を効率化することが可能となります。

2024年9月現在、Ethereumを含む4種類のブロックチェーンに対応し、DEX内のTVLは約2.6億ドルあり、DeFiのTVLランキングでは69位に位置し、1位のLidoのTVLが約250億ドルなので、中堅のプロダクトと言えます。


画像引用元:DefiLlama – DeFi Dashboard

DeFi Saverの特徴

DeFi Saverの特徴は主に3つあります。

  • 資産管理の自動化
  • 複数の操作を1回のトランザクションで完結
  • シミュレーションモードが活用できる

以下で詳しく解説します。

資産管理の自動化

DeFi Saverを活用することで、資産の管理を自動化し、最適な投資戦略を実行することができます。

例えばDeFi Saverのツールの中にAdvanced decentralized exchangeという暗号資産の取引ツールがあります。

これは暗号資産の柔軟な取引を可能にするため、スワップや指値取引はもちろん、ドルコスト平均法などの設定に対応しており取引の自動化が可能です。

またLeverage managementやDFS Automationのツールを利用することで、レバレッジやポジションの自動管理を行うことができ、利益の確定や損失の最小化に最適です。

ユーザーは、目標とするリターン率やリスク許容度など簡単な設定をするだけで、DeFi Saverが資産を自動的に最適配置します。

これにより、取引の最適化やリスクの管理が効果的に行われ、資産形成をスムーズに進めることが可能となります。

つまり資産管理の自動化によって、リスクを最小限に抑えつつ、効率的な運用を実現することが可能となります。

複数の操作を1回のトランザクションで完結

DeFi Saverは複数のDeFiプロトコルを組み合わせ、1回のトランザクションで複数の操作を同時に実行することができる特徴があります。

上記ツールの中のRecipe Creatorを利用することで、統合されている異なるプロトコル間におけるスワップやレンディングなど複数の操作をまとめることが可能になります。

これにより、ユーザーはより迅速かつ効率的に資産を運用することができ、より複雑な運用戦略を手間をかけずに展開できます。

また独自のニーズや要件に合わせてプログラムをカスタマイズすることで、取引の手数料や時間を節約することができるメリットがあります。

シミュレーションモードが活用できる


画像引用元:DeFi Saver

DeFi Saverには、シミュレーションモードという機能があり、ユーザーは実

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