DeFiの利率が高い理由

こんにちは!弐号です。

DeFIREでは「年利10〜20%を目指す!」を目標としています。

この利率は一般的な債権投資や株式投資と比べても非常に高く、極めて魅力的な利率となっています。

しかしながら、逆に疑問が湧くでしょう。

「なぜDeFiの運用はこれだけ利率がいいのか?なにか落とし穴があるのではないのか?」と。

そこでこの記事ではなぜDeFi運用の利率がこれだけ高いのか、そしてこの利率は将来的にも継続するのか?といった点について解説します。

利率の相場感

「年利10%〜20%」と言われても、それがどのくらい高いのか、ぱっとイメージするのは難しいと思います。

そこでまずはこの利率が既存の伝統金融と比べてどれだけ高いものなのかを確認してみましょう。

なお、ここでの相場観はあくまで執筆時点 (2022年7月) のものであり、市況によって大きく変わってしまう可能性があることを注意しておきます。

債権

債権投資は比較的低リスク・低リターンの投資として知られています。

株式のようにキャピタルゲインは狙えませんが、債権の発行体(国や企業)が破産(デフォルト)しない限りは一定の約束された金利が支払わられるためです。

最もリスクが低く、リターンも低いのがいわゆる「ソブリン債」と呼ばれる、大きな国家や政府機関などが発行している債権です。

例えば日本国債や米国債などが該当します。

日本国債は低金利が続いており、利率は0〜0.25%程度となっております。

1,000万円投資したら、年間で0円〜2.5万円程度が貰える計算になります。

これだとちょっとFIREするのは難しいですね。

米国債については1〜3%程度となっており、1,000万円投資したら年間で10〜30万円貰える計算となります。

日本国債よりは利回りはいいですが、それでもFIREするのには1億円程度の資金は必要となってしまいます。

一方でリスクの高い (= 発行体の信頼性が低い) 債権ことを「ジャンク債」といいます。

ジャンク債は、格付けがいろいろとあり一概には言えないのですが、おおむね5〜10%程度の利回りとなることが多いようです。

とはいえ、10%もの高金利を支払っている債務者というのはデフォルトリスクが極めて高く、倒産などにより投資元本が返ってこないリスクがありますので、そういったリスクを見越しての利回りとなっております。

たとえば100社の債権を買って、10社が倒産してしまえば残りの90社が10%の利回りを支払ったとしても投資元本の99%しか返ってこないという計算になってしまいますので、不況になって倒産が増えてしまうと元本が毀損してしまいます。

ですので、例え表記上の利回りが10%であったとしてもデフォルトリスクを勘案するとせいぜい3〜5%くらいのリターンを期待したほうがいいでしょう。

まとめると、債権投資は低リスクなものでは1〜3%程度、ハイリスクなものでも倒産リスクを考えるとせいぜい5%程度が相場となります。

不動産

不動産については正直ピンキリであり、一概に何%とは言えないのですが、例えばホームズの収益物件検索などを眺めると5〜8%程度が多い印象です。

とはいえ、この利率は物件が常に満室である前提であったり、また設備は経年劣化し壊れてしまった際にはオーナーが修理または交換しなければいけない、家賃を滞納してしまう人が発生する可能性がある、などの諸々の事情を考えるとそれなりに労力を取られる割りにはあまりいい利率とは言えないでしょう。

空室率などを考えると、せいぜい3〜5%程度となるのではないでしょうか?
(※都内の一等地の物件と田舎の物件では空室発生の確率などが大きく変わりますので、一概には言えないことを再度強調しておきます。)

株式

株式については、それこそ個別株であればテンバガーと呼ばれる株価が数年で10倍になるような銘柄もたくさん存在しますが、そういった優良な銘柄を選定するのは至難の業です。

株価は下落リスクもありますので資産が毀損する(ドローダウン)可能性もありますので、リスクも高いです。

インデックスファンドなどを利用すれば自動的に複数の優良企業に分散投資することでリスクを分散することができますが、例えば米株のインデックスの長期 (10年〜数十年スパン) では利率は平均すると7〜10%前後であると言われております。

ちなみに日本株は長期の不況 (平成の大不況) により株価のインデックスは何十年も横ばいの状態が続いています。

数十年と行ったスパンでは、米株のリターンは7〜10%とそれなりではありますが、リーマンショックなどの大恐慌があった際には実に何十%も一気に下落することもあり、いまのところ必ず回復はしているのですがそれでもそうなってしまうとかなり心理的にはつらい状況になってしまいます。

安定的に生活費を不労所得で稼ぐ、というFIRE生活においては資産が毎日大きく動いてしまうことはあまり好ましい状況ではありません。

DeFi

DeFiでは、ものによりますが低リスクのレンディングなどでは3〜5%前後、AMMなどでステーブルコイン同士のペアであれば5〜10%程度、またインパーマネントロスを受け入れられるのであれば20〜40%程度の利率を目指すことができます。

従って、インパーマネントロスなしのものであれば10%程度、インパーマネントロスを受け入れるのであれば20%以上は叩き出せることになります。

ですので「10〜20%を目指す」というのはあながち不可能ではないでしょう。

とはいえ、20%はかなりリスクを取らなければいけませんが……。

まとめ

DeFi以外の伝統的金融では、比較的低リスク (元本割れリスクが低い) の金融商品では頑張って3〜5%程度、株式などのハイリスク (元本割れリスクが高い) ものであってもせいぜい7〜10%でした。

一方で、DeFiであればステーブルコイン同士のペアであればほぼリスクがなく (※デペグやスマートコントラクトのバグなどのリスクは存在します) 10%程度の利率を達成できるので非常に魅力的であると言えるでしょう。

特に、インパーマネントロスを受け入れられるのであれば20〜40%と既存金融ではありえないほど (ヘッジファンドなどのかなり挑戦的なファンドでなければ普通は無理) の利率を叩き出せるのが魅力となります。

では、ここから先ではなぜDeFiではこれだけオイシイ利率が叩き出せるのかを見ていきたいと思います。

DeFiの利益の源泉

それでは本題であるDeFiの利益の源泉について、個人的に大きいと思われる3つに絞って書いていきます。

ただ、DeFiエコシステムは非常に複雑に複数の要素が絡まっており、一概にこれだけとは言えないのですが、多くの理由についてはカバーできていると考えております。

クリプト長者によるドル借り入れ

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