リクイディティ・プロバイダー(LP)の一般的な概念について

こんにちは、デフィー 弐拾壱号です。

伝統的なアセットクラスである株式市場や外国為替市場、そしてDefiの市場でもリクイディティプロバイダーという市場を円滑に取引を成立させるプレイヤーが存在します。

そのリクイディティプロバイダーとはなんなのか?そしてどのような役割を担っていて、Defi市場ではどのようなものをリクイディティプロバイダーと呼んでいるのか紹介します。

リクイディティプロバイダー(LP)の一般的な概念について

リクイディティプロバイダーとはLPと略され、流動性提供者を意味しています。

LPは流動性プロバイダーやマーケットメーカーと呼ばれています。

LPは、所有している株式等資産のプールを提供し、証券や金融商品などの取引を促進させることが役割となっています。

買い手側と売り手側は個々のトレーダーを見つけて取引する必要が無くなり、容易に取引することが可能になりました。

リクイディティ(流動性)とは、有価証券などの資産が簡単に現金化できる時に流動性があると一般的に言われています。

例として株式市場の場合、企業にとってマイナスな情報が報じられると売り圧力が強くなり、プラスとなる情報だと買いが強くなることによって株価が上昇することから、株価が大きく乱高下している時は取引を完了させるのが難しくなります。この状態は反対に流動性がないと言えるでしょう。

LP(流動性プロバイダー)とは、よくマーケットメーカーとも言われ、企業の株式を大量に所有しています。大量に所有していることで、価格が許容範囲内であれば個人やブローカーなどの売買注文にも対応することができます。これにより、スムーズに取引することや株式の流動性を高めることができ、株価などの変動を小さくし市場を安定させる効果もあります。

LPを分かりやすく言い換えると

一言で分かりやすく表すと、証券などの取引をスムーズにさせることで価格の変動を少なくし、市場を安定させてくれる金融機関になります。

また、取引において簡単に現金化させることができる、流動性を作るといった表現もできるでしょう。

LPの存在意義

LPの存在意義を考えていく上で、まずはLPが存在しないとどうなるのか考えていきます。

LPが存在しないマーケットでは価格が乱高下し、不安定な市場になるため、流動性が大きく低下すると言えるでしょう。流動性が無くなってしまうことにより、実際の企業価値以上の価値がついたり、一方で明らかに割安な価格で取引が成立する場合も出てくることになります。また不安定な市場は投資家からの信任も失い、投資家離れにつながるため健全な資本市場を形成することは難しい状況になります。

よって、LPの存在は資本市場が成長するためには不可欠な存在となります。

FXの場合の具体的な事例・プレーヤー・違い

FXブローカーが取引口座を開設して取引をした場合、FXの取引プラットフォーム上に表示されているレートはリクイディティプロバイダーが配信していることになります。

引用元:バークレイズ

引用元:PrimeXM

有名どころのリクイディティプロバイダーは、BerclaysやPrimeXMあたりになります。また、日本国内のリクイディティプロバイダーはSBIリクイディティプロバイダーや野村証券、大和証券などが挙げられます。

引用元:PRTIMES 野村證券

引用元:SBIリクイディティ・マーケット

ちなみに、リクイディティプロバイダーは世界中に数え切れないほど存在します。世の中に沢山いるリクイディティプロバイダーですが、それぞれ配信レートが異なっています。この違いがFXのスプレッドに影響を及ぼすことになります。スプレッドとは、相場の価格の開き、売り買いの価格の差、利回りの差のことをいいます。また、取引をするプラットフォームによってもリクイディティプロバイダーは変わってきます。

DeFiの場合の具体的な事例・プレーヤー・違い

DeFiのLPも流動性プロバイダーの略称で、この流動性プロバイダーと呼ばれるユーザーがスマートコントラクトに資金をロックし流動性プールというものを作成します。流動性プールとは、DEX(分散型取引所)での取引を可能にするために集められた仮想通貨の集合体のことを指します。

ユーザーは資金を提供した代わりに、そのプール内で発生した取引の手数料を報酬として受け取ることが出来ます。

流動性プールがあることによって買い手と売り手の安定した供給を提供することでユーザーは効率的にかつ迅速にDEXで取引を行うことが出来ます。例えば、有名なDEXでいくとPancakeSwap、Compoundなどが挙げられます。

引用元:PancakeSwap


引用元:Compound

また、DEXは中央集権的管理者がいなく、第三者に依存しない取引所になっているため、自分で資産を保管することが可能になります。この点がFXとDeFiの一番大きな違いになってくるでしょう。

なぜ、DeFiで、LPが重要な概念なのか

リクイディティプロバイダーがいなくなり、流動性が無くなるとDEXでの

ここから先は、会員限定のコンテンツになります。残り全てを見るには、サロン入会案内ページから会員登録をよろしくおねがいします。

関連記事