アイキャッチ画像引用元:Kinetiq brand guidelines | Kinetiq
こんにちは、デフィー 参拾肆号です。
2024年10月にローンチされたHyperliquidネットワークは、現在ではネットワーク別TVLでトップ10に入るほど驚異的な躍進を遂げています。
中でもkinetiqというプロトコルは、リキッドステーキングなどのサービスを提供し、Hyperliquid上で最も多いTVLを誇るDeFiです。
今回はHyperliquidの特徴や将来性について解説していきます。
kinetiqとは
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| プロジェクト名 | kinetiq(キネティック) |
| リリース | 2025年7月 |
| TVL | 約18億ドル |
| ネイティブトークン | KNTQ |
| 対応ブロックチェーン | Hyperliquid L1(ハイパーリキッドレイヤー1) |
| 対応ウォレット | MetaMask(メタマスク) CoinbaseWallet(コインベースウォレット) Walletconnect(ウォレットコネクト) Ledger(レジャー) Rabby Wallet(ラビーウォレット) Phantom(ファントム) Backpack(バックパック) Rainbow(レインボー) TrustWallet(トラストウォレット) |
| 運用手数料 | 0.1% |
| 取扱サービス | リキッドステーキング 自動投資 |
| 公式サイト | https://kinetiq.xyz |
参考:Kinetiq
参考:kinetiq – DefiLlama
kinetiqは、Hyperliquid L1ブロックチェーン上で展開しているDeFi(分散型金融)です。
このネットワークの強固なインフラと深い流動性を基盤とし、より高度で多様なDeFi金融商品とサービスをユーザーに提供することを目的としています。
主なビジョンとしては、従来のDeFiが抱える課題、特に流動性の断片化や機関投資家の参入障壁を解消することにあります。
Hyperliquidの技術力を活用することで、個人投資家からプロのトレーダー、さらには機関投資家まで、幅広い層がDeFi市場に安全かつ効率的にアクセスできる環境を構築しようとしています。
これにより、DeFiの利用者を拡大し、その可能性を最大限に引き出すことを目指しています。
主なサービスはリキッドステーキングですが、機関投資家向けのカスタマイズされたソリューションの提供などを通じて、Hyperliquidエコシステムにおける新たな価値創造と、DeFi市場全体の発展に貢献するとして注目を集めています。
2025年11月現在ではプロトコル内のTVLは約18億ドルあり、DeFiのTVLでは32位に位置し、1位のAaveのTVLが約330億ドルなので、比較的利用されているプロダクトです。

画像引用元:DefiLlama – DeFi Dashboard
kinetiqの特徴
kinetiqの特徴は主に3つあります。
- $HYPEのリキッドステーキングができる
- 機関投資家向けのサービスを提供
- 無期限先物取引所を容易に展開できる
以下で詳しく解説します。
$HYPEのリキッドステーキングができる
kinetiqの最大の特徴は、Hyperliquidのネイティブトークンである$HYPEのリキッドステーキングを提供していることです。
Ethereumを基盤とするLido FinanceやRocket Poolのようなサービスと比較して、高額なガス代や時間のかかる取引を伴わずにステーキングできる点は大きなメリットです。
またリキッドステーキングとは暗号資産をステーキングして報酬を受け取りながら、その債権を示す代替資産であるLST(リキッドステーキングトークン)を受け取れるサービスです。
kinetiqの場合、HYPEをステーキングすると、預け入れの証明として、ステーキングした資金と1:1の割合で$kHYPEが付与されます(実際には若干の乖離が見られます)
これにより、通常のステーキングのように資金がロックされてしまうというデメリットを解消し、ステーキング中の資金も間接的に運用できるというメリットが生まれます。
$kHYPEの運用方法についての例は以下の通りです。
▼kHYPEの運用方法例
・kinetiq Earn、Harmonix:kHYPEをVaults(自動投資)に預け入れる
・Project X、Ultrasolid:HYPE-kHYPEの通貨ペアで流動性を提供する
機関投資家向けのサービスを提供
kinetiqは、機関投資家向けに「iHYPE」という別のリキッドステーキングソリューションを提供しています。
個人投資家だけでなく、従来の金融機関やヘッジファンドなどの機関投資家がDeFi市場に安心して参入できるような専門的なソリューションです。
伝統的な金融市場において、投資家が専門家に資産運用を委託するのは、煩雑さを解消し、運用リスクを低減できる合理的な選択です。
この原則は暗号資産分野にも同様に当てはまり、特に大量の暗号資産を運用する場合、単なる自己運用では、機会損失や運用上の脆弱性といった多くの課題に直面します。
そのため、資産を安全かつ効率的に運用し、最大の成果を得るには、高度な技術、深い知見、そして堅牢な運用体制が不可欠となります。
iHYPEは厳格な規制遵守(コンプライアンス)をサポートし、高度なセキュリティ対策、大口取引に対応する十分な流動性、そして専門的な運用知見などを通じて、機関投資家がDeFiの恩恵を享受できる環境を構築します。
これにより、DeFi市場への新たな資本流入を促進し、Hyperliquidエコシステムの成熟と発展に寄与しています。
無期限先物取引所を容易に展開できる

画像引用元:Kinetiq – Decentralized Finance | IQ.wiki
Kinetiqは「Launch」と呼ばれる革新的なサービスを提供しています。
Launchは、Hyperliquid上で誰でも簡単に独自の取引所を立ち上げて運営できるEaaS (Exchange-as-a-Service)プラットフォームです。
外部チームがプロトコルを立ち上げるためには1
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