アイキャッチ画像引用元:
https://x.com/Calderaxyz
こんにちは、デフィー 弐拾壱号です。
本記事では、固有のRollup技術を展開するCalderaについて解説をしていきます。
近年では、RollupやShardingといったEVMベースの技術発展を良く見受けます。
独自のトークンは未上場ですが、今後の楽しみな要素が多々あるプロジェクトです。
概要やプロジェクトはもちろん、仕組みや未来考察をしていくため、本記事を通して少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
目次
Caldera(未上場)とは
概要
Calderaは、Rollup技術を用いて、EVMベースのフレームワークを提供するプロジェクトです。
トークンは未上場なものの、SequoiaCapitalやDragonflyが主導となり約900万ドルの資金調達を完了しました。
軸となるシステムは、Arbitrum、Optism、ZkSync、Polygonのフレームワークを使用することで、アプリケーション固有のRollupを目指しています。
特徴は、他のプロジェクトの良い点を融合しカスタマイズすることで、質の高いノード、ブロック生成、データ管理、決済チェーンとしての役割も兼ね備えています。
プロジェクト
ここではプロジェクトの目的を紹介していきます。
Calderaは、概要の主要4プロジェクトを中心として、50以上のWeb3プロジェクトと統合を発表しています。
Rollupを採用していることからイーサリアムチェーン上に構築したシステムとなります。
Ecosystem拡大というよりも、統合した各プロジェクトの良さをCalderaのDappsを用いてユーザーに提供することを目的としています。
仕組み&特徴
RollupStacks
Calderaにはシステム構築の上で、抑えておきたい4つのポイントがあります。
①.Arbitrum Nitro
・イーサリアムより約10倍~100倍安いトランザクションコスト(共通)
・ブロック生成の高速化
・Rollupを使用した際の、自動的にネイティブトークンを選択する機能
②.Optimism Bedrock
・イーサリアムより約10倍~100倍安いトランザクションコスト(共通)
・CelestiaDAによる更なるコスト削減サポート
・Optimsmの将来のチェーンネットワーク「SuperChain」
※SuperChain
Optimsm上に相互接続されたネットワークです。レイヤー2ブロックチェーン間のスケーラビリティ及び相互運用性を強化する役割を持ちます。
③.ZK Stack
・ZK搭載のカスタム可能なオープンソースフレームワーク
・ネイティブトークンの抽象化(ZK)
・クロスチェーンのサポート
・ハイパーチェーンの構築(将来)
ZkEVMを搭載し、L1メインネット上と並行して、共通の決済を行うことが可能です。
現時点でハイパーチェーンはZksync Eraに搭載されており、L1のセキュリティを完全に継承することが可能です。
④.Polygon CDK
・トランザクションファイナリティの整合性
・ZKPで開発されたクロスチェーンとRollupを融合したブリッジシステム
・ZK Validiumを使用し、更なるコスト削減
※ZK Validium
オフチェーンのデータとアクセスセキュリティを確保する任務を担っています。
またCalderaは、Polygon CDKを使用して専用のロールアップを構築しています。
Rollup-as-a-Service(RaaS)
自身でノードを建てることなく、特定のDapps向けにカスタマイズ(Rollupを取り入れたアプリケーション)されたサービスです。
最近ではAltlayerプロジェクトなど、RaaSのDappsを開発及び、提供するプロジェクトが増加傾向にあります。
カスタマイズ性
Calderaの大きな特徴であるカスタマイズ性について4つポイントを解説していきます。
①.Calderaトークンはネイティブトークンとしてガス代に使用できます。
また50以上のプロジェクトに含まれるRollupプロジェクトのトークンも使用することが出来ます。
その中には、DAIやUSDCなどのステーブルコインも含まれます。
②.Celestia、Near、Arbitrum anytrustとの統合により、代替DAを採用しています。
代替DAのシステムは、データ運用とチェーン決済を分離することで、大幅なコスト削減とスケーラビリティの向上を目指しています。この仕組みはCalderaEcosystem構築において大きな役割を果たします。
③.Espressoとの統合により、分散型を確立するためのサポートをしています。
仕組みはEspressoシステムを活用して、RollupをMempoolに置き換えます。
これにより、ユーザーは集中型に依存することなく、トランザクションを検証することが可能になります。
現在のRollup技術を活用したプロジェクト(Arbitrum、Optimism、ZkSync、Base等)は集中型検証が多いのが現状です。
Calderaは、集中型検証の持つデメリットである障害時の復旧速度、遅延、円滑な順序付けを解消する事を目指しています。
④.第三者が得る報酬と引き換えに、Rollupを検証することが出来ます。
それによりユーザーはArbitrumRollupの回復力と、セキュリティ向上を担保することが可能です。
ここでの目的は、収益源の確保、分散型、トークンの需要性を高めることです。
EVMRollupを軸として、高度なセキュリティを確保し、ノードの保護と検証を行います。Calderaのツールは、このシステム構築を目指しています。
Caldera(未上場)トークンとは
トークン概要
現時点でCalderaトークンは上
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