Morphoとは?P2Pレンディングプロトコルをわかりやすく解説

アイキャッチ画像引用元:Inviting the Morpho Community to Discuss Transferability – Governance – Morpho Governance Forum

こんにちは、デフィー 参拾肆号です。

暗号資産市場においてレンディング分野は一般的なユースケースとして浸透しており、多くのユーザーが利用しています。

従来のレンディングでは暗号資産を貸し出しても金利が低く、資金効率の低さが課題となっていました。

この問題を解決できるP2P型のレンディングプロトコルとしてMorphoが挙げられます。

今回はMorphoの特徴や将来性、注意点について解説していきます。

Morphoとは

項目 詳細
プロジェクト名 Morpho(モルフォ)
リリース 2022年8月
TVL 約14億ドル
ネイティブトークン MORPHO
対応ブロックチェーン Ethereum(イーサリアム)
Bace(ベース)
対応ウォレット MetaMask(メタマスク)
CoinbaseWallet(コインベースウォレット)
Walletconnect(ウォレットコネクト)
Trust Wallet(トラストウォレット)
XDEFI Wallet(エックスディーファイウォレット)
取引手数料 なし
取扱サービス レンディング
自動投資
公式サイト https://morpho.org

参考:Morpho
参考:Morpho – DefiLlama

Morphoはソフトウェア開発やリサーチを手がけるMorpho Labsによって2022年8月にリリースされたEthereum上のレンディングプラットフォームです。

中央集権的な貸し借り市場とは異なり、スマートコントラクトによって分散的なプロトコルに基づいて運営されています。

主要なサービスとしては暗号資産の貸し借りができるレンディングですが、AaveやCompoundなど他のプロトコルとは違い、P2P(Peer to Peer)型のレンディングサービスを展開しています。

これにより暗号資産の貸し手と借り手をマッチングさせるため、両者の金利差が小さくなり、レンディング市場における資金効率を向上させることが期待できます。

またMorphoはブロックチェーン技術を駆使して、取引の透明性と23回ものセキュリティ監査を行い、安全性を確保しています。

2024年9月現在、TVLは約14億ドルとDeFiのTVLランキングでは23位に位置し、1位のLidoのTVLが約230億ドルなので、比較的利用されているプロダクトです。


画像引用元:DefiLlama – DeFi Dashboard

Morphoの仕組みや特徴

MorphoはP2P型のレンディングオプティマイザーであり、効率性向上とコスト削減を重要視しています。

他のプロトコルの違いからどのような仕組みで機能しているのか、まずはMorphoの仕組みや特徴を詳しく解説していきます。

Morphoは、中央集権的な機関を介さず、参加者同士が直接取引を行うP2P型の仕組みを採用しています。

P2Pとはインターネットに接続された端末(ピア)同士が直接やり取りを行うネットワークモデルの一つで、いわゆるブロックチェーン技術によって実現されています。

ブロックチェーンは分散的に全ての利用者で管理する自立分散システムと呼ばれ信頼性が高く、中央集権的な管理者もいません。

これにス

ここから先は、会員限定のコンテンツになります。残り全てを見るには、サロン入会案内ページから会員登録をよろしくおねがいします。

関連記事