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https://thorchain.org/
こんにちは、デフィー 弐拾壱号です。
本記事では、クロスチェーンを提供するTHORChainについて解説していきます。THORChainにはどのような特徴や仕組みがあるのか、今後の将来性はあるのかなどをこの記事を通じて理解して頂ければと思います。
クロスチェーンを提供しているプロジェクトは数多くありますが、THORChainは何が長けているのかなど、一緒に見ていきましょう。
プロジェクト概要はもちろん、THORChainが発行しているRUNEトークンについても解説していくため、今後の活動に活かして頂ければ幸いです。
目次
THORChain (RUNE)とは
概要
THORChainは、中央集権的な取引所の利用には欠陥があるという前提のもと、2018年に設立された異なるブロックチェーン間で仮想通貨を交換するためのプロジェクトになります。
その後の2019年7月にBinance DEX経由の資金提供を受け、メインネットを2021年の1月にローンチさせました。
Cosmos SDKを使用して構築された独立したブロックチェーンで、クロスチェーン分散型取引所(DEX)として機能します。
コンセンサスメカニズムとしてTendermint BFTを採用しており、また耐シビル性のためにPoS(プルーフオブステーク)を採用しています。
Tendermint BFTとは、Cosmosの一部であるTendermint Byzantine Fault Tolerance(BFT)エンジンのことを指し、ノードの障害や悪意のある行動からネットワークを保護してくれる特徴があります。
PoS要素の一部として、検証者のシステムは、ネットワークノードを実行し、トランザクションを検証するためにRUNEトークンをステーキングすることができます。
THORChainは大手分散型取引所(DEX)のUniswapに似たAMMモデルと呼ばれる自動マーケットメーカーを採用しています。
THORChainの独自通貨である(RUNE)がベーススワップペアとなり、取引が行われます。
AMMモデルとは全ての異なるブロックチェーンで取引を追跡や検証するのに、中央の管理者を介さない仕組みのことを言います。
加えて、THORChainには創設者やプロジェクト管理者などの責任者が存在しないという特徴があります。
プラットフォームの開発は必要不可欠なので、プラットフォーム周りの開発はGitlabを通じて行われています。
また、プロジェクトに関わる人間全員が匿名で活動しており、その匿名性こそが分散型な仕組みであると公式は表明しています。
プロジェクト目的
THORChainプロジェクトの目的としては、既存の中央集権的取引所などの課題に対して非中央集権的な取引所、別称分散型取引所(DEX)こそが長期的な解決策であるとし、THORChainを通じて課題解決に取り組むことを掲げています。
そこでTHORChainチームは、外部ネットワークとの橋渡しができる独立したブロックチェーンを構築し、DEXと同様の機能を持つクロスチェーン送金を促進することに着手しています。
THORChainの特徴&仕組み
BSCとの関わり
THORChainはBSCと大きく関わっていることで有名です。
理由としては、BSCを活用してクロスチェーンスワップを提供しているからです。
また、BinanceのDEXを通じてTHORChainのネイティブトークンであるRUNEが上場している点も理由として挙げられるでしょう。
クロスチェーン新機能解説
THORChainは、ストリーミング・スワップという技術によって、大きなスワップを、一定期間にわたって複数のサブスワップに分割することができます。
簡単に説明すると、一度のスワップを細かく分けることによって処理速度を向上させ、送金遅延などを防ぐ狙いがあります。
スリップ・ベースの手数料モデルでは、大きなスワップはより多くの手数料を支払うことになりますが、取引を分割することで、ユーザーは取引手数料を大幅に削減することができます。
他にも、ワンウェイステートペッグ、ステートマシン、TSSプロトコルなど多くのテクノロジーが活用され、クロスチェーンスワップが実現しています。
各技術を細かく勉強したい方は、THORChainのホワイトペーパーに全て載っているので一度見てみると良いでしょう。
非営利目的での運営
先ほども少し触れましたが、THORChainは創設者やCEOなどの運営という人が存在せず、非営利目的での運営を行っています。
本来取引などで発生した手数料というものは運営人の懐などに入ることが多いですが、THORChainは非営利目的の運営のため、手数料などの収益はユーザーに還元されます。
また、この報酬を受け取るためにはRUNEの保有が必要であることから、ユーザーファーストの仕組みを取っているプロジェクトになるでしょう。
RUNEトークンについて
概要
THORChainのネイティブトークンであるRUNEは、本記事執筆時点(2023.11.20)で時
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