株式をオンチェーン化するRWAプロトコル「Dinari」とは?

アイキャッチ画像引用元:Dinari – API & Tokens for 1:1 Backed US Stocks, ETFs, & More

こんにちは、デフィー参拾肆号です。

暗号資産・DeFi領域において、株式や国債などの現実資産をブロックチェーン上に持ち込むRWA市場が急速に拡大しています。

その中でも、米国株式やETFなどの有価証券をトークン化するプロトコルとして強い存在感を示しているのがDinariです。

今回はオンチェーン証券プロトコルのDinariについて独自の特徴や仕組み、そして今後の将来性までわかりやすく解説します。

Dinariとは

項目 詳細
プロジェクト名 Dinari(ディナリ)
リリース 2023年8月
TVL なし(発行済みトークン金額は約2,600万ドル)
ネイティブトークン なし
対応ブロックチェーン Ethereum(イーサリアム)Arbitrum(アービトラム)
Base(ベース)
Plume(プルーム)
Blast(ブラスト)
Kinto(キント)
対応ウォレット MetaMask(メタマスク)
Coinbase Wallet(コインベースウォレット)
Phantom(ファントム)
WalletConnect(ウォレットコネクト)など
発行・償還手数料 0.1~0.25%
取扱サービス 現実資産のトークン化
公式サイト https://dinari.com

参考:Dinari – API & Tokens for 1:1 Backed US Stocks, ETFs, & More
参考:Dinari TVL, Fees, Revenue & Volume

Dinariは、起業家であるGabe Otte氏らによって2023年に設立された米国株式やETFなどの有価証券をトークン化できるサービスを展開するDeFi(分散型金融)プロトコルです。

彼らは新興国の投資家やWeb3ネイティブな層が、米国の株式市場へアクセスする際の障壁(高い手数料、複雑な証券口座開設、地理的制限)と既存DeFiにおける合成資産の法的・構造的な不完全さに強い問題意識を抱いていました。

単なる価格追従型のデリバティブではなく、法的に保護された本物の有価証券の裏付けを持ち、Web3上で自由に取引・管理できる環境を構築することを目指して誕生したのがDinariです。

Dinariで発行されるdShares™は、カストディにロックされた1株の現物資産に対し、その経済的権利や価値をオンチェーン上で扱えるよう1:1でバックしたラッパートークンです。

従来の合成資産型DeFi(Ondo Financeの$USDY等)と大まかな構造は類似していますが、これらとの違いは、主に対象資産と用途や利回りの性質が挙げられます。

Ondo Financeは主に米国短期国債や預金を裏付けとした利回り付きステーブルコインの代替手段として機能します。

一方、dShares™は個別米国株や主要ETFを直接の裏付け対象とし、SEC登録のトランスファーエージェント管理のもと、現物株の経済的価値を正確にトークンへとラップしています。

これによりユーザーは、単なる株価連動型の合成資産ではなく、現物株に裏付けられたdShares™トークンをWeb3ウォレットで直接保持・運用でき、株主配当も$USDCなどのステーブルコインとしてオンチェーンで受領できる独自性を実現しています。

Dinariの特徴や仕組み

画像引用元:dShares™

Dinariの特徴や仕組みは主に3つあります。

  • SEC登録トランスファーエージェントによる直結構造
  • 注文と同時に現物を買い付ける即時発行・償還メカニズム
  • インフラレベルのオムニチェーン展開

以下で詳しく説明します。

SEC登録トランスファーエージェントによる直結構造

Dinariは、米SEC(証券取引委員会)に登録されたトランスファーエージェント(株式名義書換代理人)資格を自社または関連主体で保持・連携しています。

一般的なオフチェーンで株を買い、別のエ

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